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うつ病「命の危険性」

うつ病は、早期発見できれば、大体の人が数週間で回復できますし、比較的一般的な病と言われています。
しかし、うつ病によって自らの命を落としてしまった・・・という話を聞いたことはありませんか?
比較的治りやすい心の病とはいっても、場合によっては最悪の結末を迎えてしまうケースは否定できません。
一体そのような非常事態はなぜ起こるのでしょうか。

まず、うつ病は非常に見落としがちな病気であるということが原因になります。
実際に、うつ病になっている人の約半数は治療を受けていないという事実があります。
自分自身でうつ病だと気付いていない場合、病院や薬にも頼っていないということになります。
それぞれの生活環境などによっても、充分な休養を取れない場合も少なくないでしょう。

また、うつ病患者が抱えていたストレスの程度にも関係してきます。
小さなストレスの積み重ねでもうつ病は起こり得ますが、一度の大きな事件をきっかけにもうつ病は発症します。
原因となるストレスが大きければ大きいほど、命の危険への影響も大きくなると言えるでしょう。

うつ病を放っておくと、精神的症状でも挙げた「自分自身の価値」などについて考えるようになります。
自分には価値がない、生きていても仕方ない、などというマイナス思考が進んでしまうと、最悪、自ら命を絶つ結果になりかねません。
実際にうつ病が原因で命を絶つケースは増加しています。