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うつ病と「単なる憂鬱」の見分け方

ただ単に、気分が落ち込んでいる状態と「うつ病」を見分けるにはどうしたら良いか? という疑問をよく耳にします。
確かに、実際うつ病を煩っているのに、「よくある一時的な憂鬱だ」と勘違いすることも多いので、見分けるためのポイントを知っておきましょう。

人間誰しもが、仕事の失敗や失恋、人間関係のもつれなどで気分が落ち込むことがあります。
しかし、一時的なものであれば、この気分の落ち込みは数日経てば良くなります。
「気分転換しよう!」と何か気の紛れることをしたりすることもあるでしょう。
しかし、うつ病の場合は何もやる気が起きないのです。
気が紛れるという暇も無く、一日中憂鬱な気分から抜け出すことができません。
この状態が、ひどく長く続けばうつ病を疑っても良いと思います。

また、うつ病の憂鬱気分の特徴として、朝起きたときが一番ひどい憂鬱を感じるとされています。
「日内変動」と言い、日中を過ぎ、夕方頃になると気分が多少落ち着いてくることが多いです。
このような、時間的なパターンはふつうの気分の落ち込みには特にないと思います。
これが一番大きな見分け方のポイントになります。