躁うつ病

「躁うつ病」という病気を、みなさんはご存知でしょうか?
うつ病と混同されがちな病気です。
うつ病に躁という文字が付くだけですが、実際にはうつ病とは全く別物の病気なのです。

躁うつ病というのは、うつ病の症状に加え、「躁」つまりハイテンションになる状態も追加されます。
躁状態のときは、気分が高揚し、楽観的になり、よく動きよく話します。
頭の回転も速くなるのですが、考えはまとまりにくくなるようです。
また、注意力などは散漫になり、やはりどことなく不自然な気分の高揚であると言えます。
また、奇抜な行動や浪費、ギャンブルなどに走る場合も多く見られます。
そして、決して躁だけの状態でなく、必ずうつ状態とセットで症状が出てきます。

この躁の状態とうつ状態が交互に起こり、患者本人の肉体的にも精神的にも疲労感が増していきます。
病名も似ており、症状も同じうつ状態があるので一緒にされがちですが、うつ病と躁うつ病とでは治療法なども異なります。
躁うつ病は専門の看護が必要で、素人の知識では扱いにくい病気です。
うつ病と躁うつ病の認識は、全く別だということを認識しておきましょう。