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うつ病患者に「がんばれ」はNG!

うつ病を患う人にとって、周囲の協力が必要なことを解説しましたが、その中でも気付きにくい注意点があります。
家族や友人の、何気ない言動によって、うつ病がなかなか回復しなかったり、場合によっては悪化することもあり得ます。

ずばり、「励まし」は患者を追い詰める結果になるということが言えます。
うつ病患者には、「がんばれ!」と言ってはいけません。
周囲の人間は、うつ病なんかに負けないで、早く元気になって・・・という意味を込めて言う場合が多いと思います。
しかし、この「がんばれ」は、うつ病治療独特の禁句です。

うつ病患者の多くは、いろいろな問題を頑張って乗り越えてきた人です。
真面目で責任感の強い人は、周囲の期待に応えなくては、という思いを持っていることが多いのです。
「もっと頑張らなくちゃ、もっとしっかりしなきゃ・・・」という思いが重なり、精神のバランスを崩しています。
このような場合に、「がんばれ」というのは、酷だと感じませんか?

周囲の人間は、善意から発した言葉であっても、精神的に過敏な状態のうつ病患者にとっては辛く聞こえることもあるのです。
言葉ひとつとっても、気を遣う部分が多く、周囲の人もストレスになるかもしれません。
「無理しなくて良い」「もう頑張らなくて良いよ」などと、開放させてあげるような言葉を選ぶようにしましょう。