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うつ病のメカニズム

以前の項目で、うつ病は決して気の持ち様や甘え・怠けなどではないということをお話しました。
では、うつ病になるメカニズムとは一体どのようになっているのでしょうか。

うつ病は心の病です。
しかし、心の乱れは脳と連動し、自分自身にサインを送ろうとします。
脳内では通常、セロトニンやアドレナリンなどといった物質の分泌によって、意欲や活力を伝達しています。
しかし、過度のストレスやその貯蓄によって、神経伝達物質の働きが悪くなるのです。
よって、意欲・活力をはじめ、好奇心や欲求などが減少していくのです。
このため、「やる気が出ない」「一日中憂鬱だ」「何をしても楽しくない」・・・と、マイナスな思考に陥りやすくなるのです。

このように、科学的にしっかり分析できる模様が脳内でおこっているのがうつ病です。
投薬である程度回復できる理由も、この「神経伝達物質」というものに関わってきています。
ですから、決してうつ病になった人自身を責めることはできませんし、大きな間違いであると言えます。