> トップページ > うつ病の支援 > うつ病患者に「決断」を求めない!

うつ病患者に「決断」を求めない!

うつ病を患う人にとって、どんな小さなことでも「決断」や「判断」は難しいことだと言えます。
うつ病の精神的症状の中にも「何かを判断したり、決断するのが遅く、困難である」というものがあるのです。

うつ病の回復は、周囲の人間の協力がとても大事ですが、この「決断・判断」についても周囲が気を付けるべき点があります。
まず、どんな日常の些細な質問でも「決断」を迫るような質問はしないでください。
例えば、「今日の夕飯は何が良い?」と何気なく質問することもあるでしょう。
他人から見れば、「自分の食べたいものを答えれば良い」と単純に思うかもしれません。
しかし患者は、うつ病特有の症状によって、そのような些細な決断も難しい状態にあるのです。

その他にも、「仕事を辞めるかどうか」「この先どうして行くつもりなのか」など、重要な決断や考えを求めるのもよくありません。
確かに、決めなければならないことはたくさんありますし、本人の意向を尊重すべき部分も多いかと思います。
しかし、うつ病の症状が強く出ているうちは、決断を先延ばしにしても良いと思います。
ゆっくり時間をかけ、長い目で見てあげてください。